だけども、こういった人は概して、他の人と比べて「稼ぎが少ない」そうだ。
今日の、CNN News によると、アメリカとカナダの研究チームが、
そんな調査結果を社会心理学の学会誌に発表した。
この調査は、アメリカのノートルダム大学とコーネル大学、
そして、カナダのウェスタンオンタリオ大学の研究者が実施したもの。

男性の場合、協調性が高いという意味での「いい人」は同僚に好かれるなどの利点もあるものの、協調性が、かえってアダとなって給与明細に反動が出たりするそうだ。
「収入や所得にとってはマイナスになる」と結論付けていた。
この研究は各国で反響を呼んだそうで、オーストラリアのシドニーからは
「企業社会では非情になる必要がある。弱い所を見せれば付け込まれる。それが現実だ」
との声が寄せられ經痛中醫たという。

会社の中の状態は、良くは分からないが、
企業社会では、非情になる所が無ければ、成功は勝ち得ないだろう。
かつて、IT の申し子のように現れた三人。今でも活躍している。
一人は、今や太陽エネルギーに関しても食指を伸ばしているS氏、
一人は、国際的な企業に飛躍していくために社内では、英語を公用語にしたM氏。
一人は、監獄暮らしをしているH氏。
いずれ劣らぬ稼ぎのいい人。

この成功者たちの誰をとっても、協調性のある「いい人」とは思えない。
ビジネスに関しては、非情な所が見え隠れする。
シドニーから寄せられた「声」の如針灸く、
非情になる所が無ければ、やはり成功は収めることが出来なさそうだ。

夏目漱石との交友で知られる野上弥生子さんの撰集の中に
稼ぎのない、ある人のことについて書いていた部分があった。
「（その人の）貧乏話を聞くと可哀想になるとともに腹立たしくなる。
畢竟(ひっきょう)、彼のダンディズムがすべての不幸の原因だ」
野上氏が語っていることは、その人が「いい人」か
題だと言っている。